HOME > 日々雑感:よくわからないこと?! > 時事問題 > 野田首相の国連演説は何の為?:もう少ししっかりとした議論を・・・
野田首相の国連での演説は、「原子力安全及び核セキュリティーに関する国連ハイレベル会合」でのものだった。何のことはない、結局、「日本の原子力政策は変わりません」ということを言いに行っただけだった。http://mainichi.jp/photo/archive/news/2011/09/22/20110923k0000m010139000c.html
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110923ddm005010129000c.html
5月のドービル・サミットでは、前菅首相が、再生可能エネルギーの数値目標まで掲げたが、今回は、当面、現在の原発利用を継続しますというものだった。民主党が政権を取ってから、鳩山さん、菅さん、そして現野田首相と3人目だが、このエネルギー政策をめぐっても各人が言うことがばらばらだ。そもそも鳩山さんが国際会議でCO2削減目標を引き上げたために、日本の原子力に対するエネルギー依存度が52%まで高まるような計画になってしまった。それを菅さんが逆方向に変えたのだが、野田さんの演説などもう誰も聞いていないのではないか?
国としての政策は、必要があれば、どんどん変えてもらって構わないが、その前提はしっかりとした国としての議論がなされることだ。しかし、民主党になって(自民党時代が良かったということではないが・・・)、議論も何もなく鳩山さんや菅さんの場合には、ほとんど思いつきの発言だった。普通の会社であれば、社員であれば、言ったことあるいはやったこと、会社であれば事業計画とその結果としての業績は、厳しく問われる。政治家も本来はそのようなガバナンス機能が働かなければならないが、現状そのようなものは全くない。理想を言っても始まらないが、少なくとも、もう少し、しっかりとした議論をしてもらいたいものだ。
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