HOME > 日々雑感:よくわからないこと?! > 時事問題 > 安住財務相が消費税5%上げを国際公約:国際会議での無責任な発言はもうやめてくれ
安住財務相がG20で消費税を5%引き上げるための関連法案を来年の通常国会に提出すると説明し、日本の財政健全化の取り組みに理解を求め、また、増税と同時に社会保障費の抑制を進め、基礎的財政収支の赤字を2015年度に10年度比で半減、20年度に黒字化することも併せて表明した、とのこと。 http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E3E7E2E3958DE3E7E3E2E0E2E3E39F9FEAE2E2E2
消費税の増税をめぐっては、景気への悪影響などを理由に与党の民主党内にも反対論がなお残る。国内での議論をそっちのけにして、安住財務相がG20という国際会議で、期限を示して消費税の増税を国際公約したことで、今後の国内の議論に影響を与えるだろう。早速だが、自民党の石原幹事長が、安住財務相の発言を批判したうえで、来年の通常国会で衆議院の解散・総選挙に追い込みたいという考えを表明している。
石原氏の発言も当然だ。民主党の閣僚は、国内での議論をすることなく、国際会議で勝手な公約を繰り返している。民主党政権が誕生してすぐの鳩山元総理のCO2削減目標に始まり、菅前総理の太陽光発電、野田総理の原発関連発言、と数えればきりがない。国際会議ではないが、米国との米軍基地移設問題や普天間問題をめぐるやり取りも同様だ。
しかも、国際会議での公約であるので、結果的に、それらがどれだけ日本の信用を貶めることになるのか、ということを考えないのだろうか?
ただ、単に、政権の閣僚が、国際会議で、その場をつくろったり、いいかっこをするがために、日本の信用を貶めることだけはもうやめてほしい。
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