HOME > 日々雑感:よくわからないこと?! > 時事問題 > 江田憲司著『財務省のマインドコントロール』(その2)...湾岸戦争でコミットメントが遅れのは外務・大蔵省のけんかのせい?!
掲題の書籍を読んでいてまた驚くべき記述を見つけたので「その2」として紹介します。
それは「財務省支配のカラクリ」という章に出てきます(153頁)。
1990年8月にイラクがクウェートへ侵攻した直後、政府内の外務省と大蔵省のせめぎ合いの中で、政府が打ち出そうとした貢献策について、大蔵省が「事前に聞いていない」、外務省が「いや、話した」といったけんかをして、資金協力へのコミットメントが遅れた、というのです。
その結果は皆さん良くご存じのとおりです。日本は増税してまで130億ドルの資金提供を行ったのに、「Too little, too late」(少なすぎるし、遅すぎる)と批判され、結果、クウェート政府が出した感謝広告には日本の名前は出ませんでした。
江田さんが文字にまでしていることからすると、間違いないのでしょうが、(私の不勉強かもしれませんが)初めてこのような事を知りました。
日本にも情報公開法があり、本来であればこれらの事実関係について確認するすべはあるはずなのですが、ほとんど機能していません。
昨年の福島第一原発の事故では、政府内の会議の議事録がほとんど作成されていないことは既に明らかになっていますし、ひょっとしたら意図的に作成していなかったのではないかとということもうわさされています。
事実を知ろうとした場合にウィキリークスのようなものに頼らなければならないのでしょうか?大変残念です。
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