HOME > 日々雑感:よくわからないこと?! > よくわからないこと?! > 「首相、表明先送りへ」・・・もう、TPP交渉参加はAPECで表明したんじゃなかったのか?
もう何が何だか全くわからないことになっている。
今日の新聞には「TPP交渉参加 推進に陰り」「首相、表明先送りへ」という見出しの記事が出ている。
昨年11月にハワイで開催されたAPECで、野田首相は、TPPの「交渉に参加することを表明」したのではなかったか?(以前の新聞記事にはそう書かれているようなのだが…)
私の記憶では、「日本の表明を呼び水に、カナダ、メキシコも協議入りに動き出した」と報じられていたはずだ…
別に、「TPP参加を決定」したということではなく、「交渉に参加することを表明」しただけだ。それになのに、今回の野田首相の訪米にからんで、いままた、「交渉参加」の表明をする・しないの議論が行われているようだ。日本の交渉参加表明を受けて動き出したカナダやメキシコはどうなってしまうのか?
それとも、昨年のAPECでの発言は,「TPP交渉参加の「意向」を伝えただけ」で、交渉参加に向けて関係各国と協議をしていくだけで、「交渉に参加するとの表明はしていない」とでもいうのであろうか?
このようなお役所言葉が、関係各国でしっかりと理解されているのだろうか?少なくとも、カナダやメキシコは理解していなかったのではないか?
それは、日本国内でしか通用しない(政治家はわかっても、国民には分からない)だろうし、とても国際政治の場で通用する議論とは思えない。
昨年あれだけの大騒ぎをしたのに、今ここで「交渉に参加することの表明」(TPPに参加するという表明ではない)をする・しないというところで、ずっと止まったままだったのだろうか?一体何がどうなっているのだろうか?最近は、物忘れも激しくなっているので、数か月前のことはもうよくわからない。新聞やテレビでこのあたりのことをよく解説してもらいたいものだ。
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