HOME > 新井信介 「京の風」 > マネー > さあ、霞ヶ関に代わって、国民の最大幸福を考えよう。まずは基礎生活条件の無料化だ。
安倍晋三政権の愚かさで、はっきり見えたこと。
日本国の戦後のご主人様は、アメリカ戦争屋だった。
ここと協議する形で、戦後の荒廃から立ち上がった日本。その中で、実は、一つの家族(もたれあい、かばいあい)として、自分たちの利権ばかりを作ってきたのが日本の官僚たち。そして、財界のトップたち。
日本国が、なんで、世界相場よりも高い価格で、天然資源や航空機を買ってきたのか? それは、単に、ペイバックやリベート渡し、のためだけじゃない。 海外のオフショアに、自分たちのために多くのマネーを、たくわえるため。
国家(国民)を損させて、自分たちだけが儲けつづける。それも、国民に分からないように。
これは、国内の公共事業でも 見られる。
戦後、農地解放した土地(農地・商業地・森林)に、新幹線・高速道路、さらに、もろもろの箱物を作る。
そのときに、いかに高い値段で、国家に買い取らせるか? これが、政治家の「腕」とされてきた。
とにかく、国家から、カネを毟ってくる。 原発でも、基地でも、なんでも、いい。 国家のカネを毟る。分捕る。
そして、公共事業では、上から下まで、上手に、受注業者を事前に決めておく。分からないように、「談合」をすすめる。
もし、もめるときは、 「天の声」という、官僚OBのトップや、検察庁が登場する。
これを、70年間、ずっとやってきた。
政治家が選挙のとき、「中央直結」 というのは、国家のマネーを毟ること分捕ることが上手ですよ、の意味だった。
これが、都道府県のみならず、市町村の道路や公共施設の建設事業にも、及んだ。
官僚たちは、国会での議員の声にしたがって、つぎつぎと、「補助金」を考えては、自分たちのポストを増やし、その補助権を、企業や、地方の自治体に配るときに、支配権を強化していく。
国のカネを差配する。国会議員に限らず、地方の議員たちも、業者や個人の「口きき」「口入れ」にいそしんだ。
市町村の公務員採用に議員が口を出し、教職員の採用までが世襲になった。 そして、硬直化。
しかし、もう、このやり方では、現実が、まともにならない。
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もう、やめましょうよ、こんな醜いこと。
箱庭の中で、国民が自律・自立して、自分の生活空間での豊かさや喜びという、リアルな「富」を生み出すことよりも、マネーを増やすことが先になり、しかも国からマネーの利権の調整するのが、日本の政治になってしまった。
なぜ、こうなったのか、といえば、 私たち日本人(中でも、指導者になるべき層)が、
人類世界の中で、日本と日本人のことを、国家を超えた次元で、冷徹に考えてこなかったからだ。
国家(統治体)とは何か? 自分(家族)と、宇宙自然(地球・人類)の関係の中での、位置づけを、まるで考えてこなかった。 まして、マネーと豊かさの関係も。
私たちは、与えられた「戦後の枠組み」を、絶対のものと信じ込まされた。 自ら戦争を始めた天皇が、敗戦に導き、自分自身の地位の存続のために、国家と国民をアメリカに明け渡している事実を知らないままで、その天皇の権威を背負った官僚たちを信じ、憲法に書かれた 「平和」を叫び続け、目先の仕事に没頭していたことが、 自律自立の点から見て、どんなに、いびつであったことか?
皆、日本株式会社の「社畜」だったのだ。
そして、その会社は、戦争屋に育てられた。上がり(外貨準備)は、すっかり、戦争屋のために、使われた。
必死に汗を書いて稼ぎ出してうまれた「アガリ(経済成長の成果や外貨)」は、一般国民のために使われたことはなかった。戦争屋の取り分の後は、官僚公務員・大手銀行・大企業の安定した高収入のために優先して使われた。
その中で、国民に病気を起こさせる「医学」も、戦争屋に言われるままに、日本の「権威」から教えられ、そのまま、国民は病気になり、日本の医療関係者を、大いに儲けさせた。国民のイノチが、彼らのカネになったのだ。
すでに、冷戦が終わり、 アメリカと中国が、新次元の協議に入っているのに、 日本では、官僚たちが、まず、自分たちのこれまでどおりの利権・待遇を先に考えるカから、 どうしていいか、見えてこない。
アベノミクス・黒田バズーカでのマネーの流れは、銀行や資産家というトップから流しても、下には届かない。途中で、消えている。
格差の増大が、社会不安を、更に引き起こす。
マネーで保障する生活保護は、いびつなまま。 年金にいたっては、いまだに、先の計算もできない。
オツムが弱く、口パクで官僚が書いた原稿しか読めない安倍でも、今回のAIIB で、自分の周りにいる官僚たちが、まったく現実を見る能力も、解決する力もないことが判ったでしょう。 もちろん、原発ムラも三菱ムラも、人類社会の全体像がまったく見えていなかった。
(その点、1984~1988年の中国の改革・・・省庁の壁を越えた改革指導小組。私の友人がいた・・・は、完全に、既存体制を離れ、それを壊すことから始まり、何を始めるか根本の原理と実験とその応用を、この30年間、継続してきた。時代にあった変革のための専門部会、国家発展改革委員会をつくり、そこに、既得権と縁のない30代から40歳前半の俊英を集め、常時、次の改革の対象と内容、その具体策を研究させた。その結果が今の中国の姿なのだ。かれらは、「天地」の次元で、 「金融ワンワールド」との融合点を見つけ出した。戦後の日本で10~20年かかってもできない次元の改革を、彼らは1994年以後、数ヶ月から1年単位で次々と実行して行った。そして、世界銀行からカネをもらう立場でなく、21世紀に稼ぎ出した外貨で、新たな世銀を作る立場にまでなった。これはすべて、国家戦略として着実に駒を進めてやってきたことだ。急いだ資本主義化は、汚職と環境汚染を生んだが、この改革の方法論は、絶対的に正しい。しかし、マネーの罠から、彼らは自分だけでは抜け出せないことを知っている。 )
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日本社会を、一気に、好転させる方法がある。
その要諦は、個々人に、生存次元の不安をなくし、人間としての尊厳と自信を回復させること。
基本的な考え方は、生存(生きること)と自己の成長(教育)に関し、
マネーを必要としないですむように、社会環境を整えること。
ただし、その条件として、自分が暮らす地域(この規模は、大体、数千~1万人くらいがいい)に、一定の役務奉仕をすること。これは、自分の尊厳を作り出す作業にもなる。
生存と成長に関して、生活基礎条件を無償で受ける。 これには、最低限の住居(部屋)、食事、光熱水道、電話、さらに、教育がある。
一方、提供する、役務は、各「地域」で、一人、一日、2~4時間をめどに組み立てる。 どのような作業内容がいいかは、個々の「地域」ごとに、自主的に決める。生産事業もあれば、防災・福利厚生・各レベルの教育もある。
これには、地域の里山や自然環境の回復、基礎教育からITコンピュータ・実学、高齢者や子供の世話、農作業・土木作業、料理のレベルアップ、食事の配膳、語学、職人の技など、地域ごとに、具体的に決めればいい。
「地域」全体で、生存ができ、「地域」外に対し、何か喜ばれるものを、生産できる体制にするのが、眼目。
このとき、重要なのは、これまでの企業社会にとって、個々人が稼げるかどうか、の視点をはずす。
一緒に、この「地域」でいきている、という、生命共有感から、はじめる。
この場合、人口規模が大きすぎると、生命の共有感が生まれず、また、役務対象となる事業(作業)がまとまらない。
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これまでの霞ヶ関の国家指導は、マネーが中心の社会体制であり、ここから、すべてが一気にこっちに向かうことは難しいが、
国家のマネーで、仕事を作り出し、その人間の消費活動で、国家を経済発展させるという考えをやめ、その代わりに、まず、人間の生存を物理的に保障し、地域が必要とする「役務」を、個々の地域に考えさせ、それに奉仕することを条件にするという考えは、多くの効果を生みます。
重要なのは、このとき、人間の尊厳が、より、発揮され、多くの尊敬も得られること。
生存の心配がなくなるので、犯罪が減り、より、大きな尊敬を得ようと、自発的なチカラが生まれる。
まずできるところから。
たとえば、電話代や光熱費、そして、食料を、地域で、一括で、生産者から求めることができれば、これは、無駄がなくなります。
これを、行政での決定をまって実現するのは、これまでの「利権」や「マネー」意識にとらわれたひとからの抵抗にあうと思われるので、まずは、できるところから、ということになる。
中国に、全員社員・全員株主の村があり、大発展した。
今のままでも、マネーの勝者は、ウハウハでしょうが、 首都圏には、崩壊の足音がします。
この4年間のメチャクチャな国家マネーの使い方を、みるにつけ、 崩壊の先には、まず、上記のように、マネーを主体にするのではなく、 イノチの共有感 から、地域を作り直すことを、今から準備しておきたい。
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PS: イノチの次元で、生産者と連携を。 田舎に行って、直売所のオバチャンと、仲良くなる。
そのオバチャンが、自分で育て、食べている、農作物・漬物などを送ってもらう。
このとき、先に、対価(前金)を払うと、すぐに身内や家族の扱いをしてくれます。
面倒なときは1万円を渡して、「着払いで、お食べになっている美味しいものを送ってください」とお願いする。
生産者価格で、安全なものが届けられますね。
(正直な悩み) 放射能については、どこまでのリスクをとるか、自分で、決めるしかありません。
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