傷つかないダイヤモンドが燃え出したかな。利益最優先の工業化社会を終わりにさせる意志。/新井信介 「京の風」

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傷つかないダイヤモンドが燃え出したかな。利益最優先の工業化社会を終わりにさせる意志。

 こんにちは。

今、三菱グループに異変がおきているのかもしれません。それを、もう、誰も見逃さない。

三菱自動車の燃費の虚偽は、どこまで大きくなるのか?

三菱グループの中核企業は、三菱重工です。

ほかに、三菱銀行(三菱東京UFJ銀行)と三菱商事。

三菱の出発は、いわずとしれた幕末に土佐藩に生まれた岩崎弥太郎です。坂本龍馬の遺産を引き継いで、海運から発展し、明治の富国強兵政策では、軍艦を建造していました。その場所が、長崎造船所で、第二次大戦では、アメリカから原爆が落とされました。

一方、広島の宇品港は、日清戦争のときの兵士を送り出す港でした。

戦後の三菱グループは、アメリカのロックフェラーの意向と共同歩調で動いてきました。両者とも、軍産複合体の主幹事企業です。

三菱では、三菱重工が日本の防衛省の政府調達の最大の企業であり、軍事用の船舶、車両、航空機などを供給しています。もちろん、重電三社の一つとして、原発の製造も手がけています。

しかし、原発の輸出では、アメリカのサンオノフレ原発に蒸気発生器を提供したが、ここが放射能漏れ事故を起こし、この原発は廃炉に追い込まれ、この原発を所有する南カルフォルニア・エジソン社は今、三菱重工に75.7億ドの損害賠償を求めています。

今回の燃費のデータ改ざんを起こした三菱自動車の社長は相川哲郎氏で、この人の父親が、三菱グループの社長会である金曜会の幹事の相川健太郎氏で、三菱重工の重鎮でした。三菱自工の相川社長は、東大を卒業してから技術畑にいたのですが、きっと、精神的にはずっと三菱グループの中でも、銀のスプ^ーンを咥えていたのではないでしょうか。

三菱グループは、三菱地所や日本郵船、東京海上日動火災など、総勢で売上高300兆円を超える大企業集団で、雇用総数は450万人を超えます。そコに属している人間は、誰もが、「ダイヤモンドは傷つかない」と、その企業経営の強さを誇りにしてきました。同じ財閥系でも、住友や三井よりも、規模も格も上だと自負することが多かったのです。

三井と住友は、すでに、銀行では経営統合されており、今年は夫々の商社である、三井物産と住友商事の合併が話されるでしょう。原油高がずっと続く見込んで、資源投資で大失敗したのが、日本の商社でした。

この点、同じ商社でも三菱商事は、三菱重工の製品を扱っていたため、安倍政権の3年間に、日本国政府からの受注が増え、昨年度の決算では莫大な利益を挙げ、今年年初には、三菱最強伝説が喧伝されたのです。

しかし、どうも、これが、怪しくなりました。

安倍首相の母校である成蹊大学は、三菱系企業の大株主や幹部従業員の師弟の為に作られた大学で、その校名の「成蹊」は、

 「桃李 言わざれども、下、自ずから蹊(みち)を成す」 という、前漢の将軍、李広の言葉からとっていました。

 その李広将軍には、次のような言葉も残っています。

 「虎と見て、石に立つ矢のためしあり」 

 この言葉は、「何事も、誠心誠意やれば、矢が石に突き刺さるように、道は開ける」の意味でしたが、

 戦後の三菱は、いつの間にか、完全に、ロックフェラーの哲学に染まってしまったのでしょう。

ロックフェラーは戦後、アメリカの石油製品の販売から始まって、医療行政〈医学のありかた)まで含めて、アメリカ国内の政財界を完全に押さえていましたが、デビッド・ロックフェラーの次男坊のリチャードが一昨年に墜落死してから後は、完全に凋落が始まっています。

 これまで、三菱は、ある意味で、日本では、ロックフェラーと同じく、経済界の王様でした。

アメリカで今、大きな変化が出ています。 世界の警察官は、とてもできず、〈あえて敵を創りだしてきた世界戦略)が、完全に撤収に入っています。これは、トランプでも、ヒラリーでも、そうするしかない状態になっています。また、日本では、安倍とそのお仲間たちが敵にしていた中国の首都北京に、宏池会〈大平正芳)の系統の岸田外相が訪れ、王毅外相や李克強首相と懇談し、日中首脳会談開催に、舵を取りました。ここでは、尖閣や南シナ海は係争案件のままですが、北朝鮮の軍事姿勢には、日中か一致して対処することが確認されています。この動きは、戦争屋を駆逐した平和路線そのものです。

当然、日本国内でも、「稲の根本に鎌をあてがう」動きが起きているのであり、これが三菱にも及び出したのでしょうか?

 オーストラリアに潜水艦を売り込むのも、失敗です。

「そろそろ戦争が無いと、日本経済がもたない」というのが持論だったのが、JR東海の葛西敬之さんであり、彼からの電話には、会議中でも出ていたのが、成蹊大学を出た、三代目政治家の安倍晋三さんでした。

 はて、日本の司法も、いよいよ公平な裁きが始まったのか? あの方の死も、影響しているのでしょう。

今月22日の皆神塾(東京)の時には、もっと、はっきりした姿が見えてくるでょう。

私のミミには、今、画期的なエネルギー技術が実用化されて、これからどんどん出てくる来るとの話も届いています。そうなると、トヨタだって、どんな運命になるか、判らない。 絶頂の後に、凋落は来るものです。

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