HOME > 新井信介 「京の風」 > 時事問題 > 問われる日本の信用~国家的危機 ...村田光平さんからメール
以下、村田先生からのメールを転載します。
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皆様
明けましておめでとうございます。
事故対応に途方にくれているとまでトップレヴェルの専門家に指摘されながら、
福島の実状を隠蔽して五輪を開催しようとしている、との批判に対して、
日本政府はどう釈明できるのでしょうか。
日本は世界の信用を完全に失墜しかねない重大な危機に直面しております。
政府が事実を隠蔽し秘密保護で公表を禁じ、企業は現場での作業を下請けに押し付け、
被害を表に出さないようにし、核燃料デブリにも放射能汚染水にも対応できない、
それを国民一般は認識できていない ということは海外にも筒抜けです。
12月31日付ニューヨーク・タイムズ 紙までも小泉元総理が細川元総理とともに
「トモダチ作戦」兵士救済基金を起ち上げたことを大きく報じております。
日本の官民全体が信用できないという、日本人全体への不信感を定着させる危険があります。
このままでは世界は東京開催を認めず日本は世界の信用を失墜することになりかねません。
日本の名誉にかかわる問題であリ、海外での日本の経済活動にも当然深刻な影響が及ぶことになリます。
これは重大な国家的危機と言えます。
国民に早くこの危機を認識させる必要があります。
マスコミの責任は誠に重大です。
"Under control"で招致した東京五輪に巨費を投じることを日本国民は認める筈がありません。
早急に事故対策に全力を挙げることでしかこの危機を乗り切ることは出来ません。
福島を抱えた日本による東京五輪の返上が急がれます。
皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
村田光平
(元駐スイス大使)
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