HOME > 新井信介 「京の風」 > 原子力 > 原子力政策に憤る声「日本には、倫理観、責任感、正義感の三カンが大きく欠如しております」
村田光平先生が出した手紙です。
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原子力規制委員会
田中俊一委員長殿
平成29年4月15日
村田光平
(元駐スイス大使)
拝啓
いよいよ東京五輪は危機管理の段階を迎えたものと考えられます。
東京五輪に対する国際社会の動きの格段の活発化が注目されます。
国際的反核組織Beyond Nuclear の支援を受けるFukushima Fallout Awareness Networkは“No Olympics or Paralympics in Radioactive Fukushima!”と題する記事を発信し、日本における放射能汚染の深刻性を強調し、野球及びサッカーの開催地を福島とすることを厳しく批判しつつ、東京五輪開催反対を訴えております。
http://www.fukushima-is-still-news.com/2017/04/no-olympics-in fukushima.html
4月10日、Bach IOC委員長に対しメッセージを発出し、同記事への注意喚起と東京五輪の安全性の再確認の必要性を改めて同委員長に対して示唆いたしました。同メッセージをBCC英文で拡散しましたが、既に多くの支援のコメントが寄せられております。
4月14日、米国の有力サイトCounterPunchのRobert Hunziker記者から寄せられた記事及びこれに関するBCC英文発信文をお届け致します。
http://www.counterpunch.org/2017/04/12/fukushimas-upcoming-olympics/
史上最悪のメルトダウンを起こし、100% out of control の危険きわまりない福島での五輪競技の開催を決めた責任が厳しく問われております。福島での継続するメルトダウンから関心をそらすのがその狙いであると断じております。
内外の東京五輪責任者による福島の深刻な現状及び内外の世論軽視は最近の国際社会の動きからして最早限界に達したと思われます。
貴委員長のご理解とご支援をお願い申し上げます。 敬具
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皆様
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