HOME > 新井信介 「京の風」 > 時事問題 > 北をロケットマンと罵ってもね・・・。ガラガラ国連だったデンデン演説。今上陛下は高麗神社に。
こんにちは。
1) 世界は、今、風雲急です。 まず、この写真をご覧下さい。
20日の国連総会での安倍総理の発言風景です。声を上げて力説も、会場はガラガラで・・・。写真はロイター。
11日の国連総会で、ほとんど意味の無い「制裁」を「全会一致」で決議したとき、その部分をことさら重大成果だとしたのが、デンデン。
15日朝、デンデンのインドからの帰りに合わせて、北がミサイルを打って3700キロを飛ばした。しかし、その北に対し、もはや、有効な打つ手がない、と言っていたのがヘイリー大使でした。
18日に、トランプ政権のティラーソン国務長官は、「今、北朝鮮ではGSにガソリンがなく、並んでいるじゃないか」と少しは制裁決議の成果を強調し、それに続いて、19日にトランプは国連総会の一般討論で、金正恩を「ロケットマン」と呼んで、「国連決議を守らないなら、北朝鮮を完全破壊する」と警告し、そのとき、日本の拉致被害の問題にも言及しました。
このとき、北朝鮮の代表は、抗議のために会場から退席。
一方、デンデンはトランプに拉致問題を取り上げて貰ったことを大いに喜んで、翌日、「必要なのは、対話ではない。圧力だ」と、その演説の大半を北朝鮮問題に触れましたが、日本の総理が何を言うかは、このとき、もう、各国代表はわかりきっていたのでしょう。
アメリカと一緒に騒いで、結局、軍事産業を喜ばすだけでしょ、なんで、直接、話さないのだ、と、多くの加盟国の人間は考えたのか、その演説会場に、姿すら現さない代表が続出だったのです。
これ、大恥じゃないですか? 外務省の皆さん。
もしかしたら、この国連総会が、安倍晋三総理の「最後の花舞台」になるかも知れないのですよ。
2)NYの国連で、北のミサイルを巡って騒がしい中、実は9月20日、日本の歴史上、初めての出来事がありました。それは私的参拝とは言え、日本国の天皇が、埼玉県日高市の高麗神社を参拝したことです。 それが以下の写真です。
「ウチの先祖が天皇を作った」というイカヅチさんから聞いたところでは、現代の北朝鮮が、古代の高句麗の継承国家であり、しかも、日本(国)は、北朝鮮に「借り」があると言います。
はて、どんな「借り」なのか? イカヅチさんは昨年2月になくなり、その死は4月に公表されました。
高麗神社に奉られている高麗若光は、高句麗最後の王、宝蔵王の息子とされ、666年に日本に来たことになっています。この年は唐の高宗が元旦に泰山封禅したあと、665年に死んだとされる淵蓋蘇文の三人の息子の内、長男の男生が、二人の弟(男建、男産)から唐との内通を疑われ、自分の息子が殺されるなど暗殺の危機にあい、唐側に回ってしまった年でした。
今回の陛下の私的参拝の様子は朝鮮・韓国でも伝えられ、特に日本の歴代天皇で初めてであることが強調されました。彼らには、2000年12月に、今上陛下が、桓武天皇の母の高野新笠に触れた「ゆかり発言」と同レベルでの朗報だったようです。こちらは、百済王族の血ですが。
3)今、今治の加計学園が、一体何のために、安倍総理の肝いりで造られようとしていたのか、全国的な疑念の的です。補助金詐欺と、杜撰な建築設計。国会が始まれば、追求が避けられないので、デンデンは、国会の開会と同時に逃げるつもりなのでしょう。このとき、またまた、「お腹が痛い」というのでしょうか。
ただ、ここで、やはり指摘しておかねばならないことがあります。
それは、戦後の米ドル基軸の世界の金融体制が、今、大きな改編期であり、全世界的管理の上で、電子マネーの導入が、実際に導入段階に入っていることです。その中で、北朝鮮が言い出した、ミサイルの爆発が引き起こす電磁パルス攻撃を、「これ幸い」とばかり、利用する勢力が世界中にいるのではないか、ということです。
電磁パルスは、どこの電子回路を、どの程度、破損させるか、分かりません。まるで、カミナリ。
ミサイル発射と同時に、地上側で連動した操作によって、意図的な破壊工作も不可能ではなく、その場合の痕跡は見つけにくいでしょう。
今日は、午前中にアメリカの元CIAの長官がインタビューに出て、電子システム破壊のことに言及し、NHKでは、北のミサイル開発によって、アメリカ大陸への到達は、早ければ年内、遅くも来年の初めとの見方もある、と指摘していました。
その北朝鮮は、日本に対し、「いつまでも、アメリカのいいなり、であることをやめよ」言っているのです。
しかし、デンデンはその声を一切、聞かず、「対話でなく、より強い制裁」を変えず、国連でさらに強調したのです。
8月に田原総一郎がデンデン本人に直に提案したのは、首相本人によるピョンヤン訪問でしたが、これはアメリカの反対で、いけなかった、といいます。いや、行かなかったのではないか?
デンデンの父の安倍晋太郎なら、間違いなく、乗り込んでいたのではないか、と思います。
何せ1989年5月、すでに昭和天皇が崩御し、竹下首相が消費税を通すことと引き替えに辞任を表明したあと、隣の中国では胡耀邦が死んだ後で、学生達のデモがどんどん広がり、ゴルバチョフが北京の天安門広場に入れない状態だった。
こんな中、安倍晋太郎は自民党の幹事長(外相は間違い)として、まるで国王のような威厳をもって、アメリカの軍関係者に中国へは軍事出動をするな、といっていたようなのです。そのあと、中国では四面楚歌の状態になりましたが、その凍ったような状況に穴を開けたのは、今の天皇、明仁陛下でした。
今回も陛下ご自身が、この時期に、私的に高麗神社を訪問することで、どれほど半島の人間の心を和らげたことでしょう。韓国の文在寅大統領は、14日に日本の官房長官から止められていた、800万ドルに及ぶ北への人道支援を、このあと正式に言い出し、実行しました。
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アメリカは、なぜ、こうまでして北を認めないのか? 核兵器をもつのは常任理事国の五カ国だけでなく、インド・パキスタン・イスラエルもある。日本も核武装しなければならない、といっていたのが、石原慎太郎だった。イランも核開発を止めていない。
北朝鮮を、核兵器をもったままの国家として認めないのは、なぜか? 北が敵国であることで、一体、誰が利益を得るのか? こう考えれば、もう明白です。
東アジアに敵がいなくなれば、もう、米軍基地を構える理由がなくなってしまうから。日本に米軍基地があることで、「思いやり予算」をフンダンに取り上げてきたが、これには、日本の一般会計での軍事費のみならず、特別会計もある。それは、国会では言及されない、隠れた資金でした。
この日米の戦後の体制を、あたかも、絶対で不変だ、とする認識で日本の官僚とメディアが、日本国民に情報操作してきたが、彼らこそ(特に官僚と財界)が、これが壊れるのをいやがっているのだ。
今の在日米軍の存在を「招かれたものだ」と指摘するペリー元国防長官は、これをどうするかは、日本国・日本国民の問題だと言う。これを、なぜ、いままで伝えてこなかったか?
日米共に隠れた資金を創り出し、アメリカの戦争屋に流すだけでなく、日本は日本で、独自で秘密裏に最新兵器の研究と軍事施設を造り、いつの日かの独立、さらに、躍進する中国との戦いに備えるためなのか。
しかし、もう、そんな、軍事にカネをかけ続ける体制を、世界中で終わりにしよう。
これが、人類の総意ではないのか?
ただ、これまでの体制で、隠れて利権を創って来た人間たちが、もうそれができなくなる、そして、その悪事が暴かれそうになる、とすると、一体、何をしでかすのか?
たとえば、人工地震?
9月3~5日のアモイでのBRICS会議に参加していた国にメキシコがある。7日には、そのメキシコに、M8.1の地震が起きた。 そして、19日のトランプ演説の直後、この日は、メキシコにとっては過去の大地震の日で、警戒の行事をしていた日だったが、再び、M7.1の地震が襲い、12日前の地震で緩んでいた地盤はさらに被害をもたらしてしまった。
マネーは何のためにあるか? それと、個々人の豊かさと幸福は、どう繋がるか?
北朝鮮のミサイルは、戦後の米ドル金融システムを造った人間達が、今、システム改変のために、政治的に彼らを使っている。こういう視点も必要ではないでしょうか。
まあ、とにかく、いろんな意味で、備えましょう。
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